「家を買う」…これは一生に1度の大きな買い物と言えます。
大きな出費になりますので、できるだけ費用を抑えたいですよね。そのために中古住宅の購入を選ぶ方も多いのではないでしょうか。
そこで、こちらの記事では「提示された金額よりも安く中古住宅を買うための交渉術」についてご紹介します。
江戸川区で中古住宅の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
値引き交渉をするにあたっては、やはり適正価格がいくらなのかを把握しておかなければなりません。その際、土地と建物2つに分けて調査し、合算したものが適正価格です。
「路線価」とは、もともと税金を計算するために公表されている指標価格のことで、固定資産税や都市計画税を計算するときに使う価格です。しかし、それ以外に、不動産を売買する際にも用いられています。路線価は、何人かの不動産鑑定士が鑑定評価をした上で算出しているので、信頼性の高い数字だと考えられます。この路線価ですが、国税庁のホームページの財産評価基準書路線価図・評価倍率表で確認することができます。
参照元:国税庁(https://www.rosenka.nta.go.jp/index.htm)
試しに江戸川区の路線価を開いてみると、江戸川1丁目のあたりに、「215D」という、矢印と矢印の間に数字とアルファベットが書いてあるのが見えると思います。アルファベットを無視して、この数字の方に×1,000をすると1㎡の価格になります。
この場合ですと、215Dと書かれているので、215×1,000=215,000円/㎡となります。
建物の適正価格は耐用年数を用いて計算します。これは新築価格を耐用年数で割って、残年数を掛ける方法です。国税庁によると、一般的な木造住宅の耐用年数は22年、鉄筋コンクリート住宅の耐用年数は47年(※)となっています。例えば新築時3,500万で、現在築年数10年の鉄筋コンクリートだった場合、3,500万(新築時価格)÷47年(耐用年数)×37年(残年数)=2,755万となります。
この計算を用いる際、新築時にいくらで売り出されていたのかを知る必要がありますので、不動産屋に訪ねましょう。あとは、調べた土地の適正価格と合算すれば、住宅全体の適正価格が算出されます。
適正価格を計算したら、値引き交渉の材料にします。あまりにも見当違いの金額を提示することは、その後のお付き合いにも悪い影響を及ぼしますので気をつけましょう。きちんと調べ、計算されたものであれば、業者は無視できません。
また、値引き交渉に物怖じしないようにしてください。不動産の売買において、値引き交渉は日常茶飯事。そのため、業者のほうも値引き交渉されることを前提として価格設定を行っているのです。
ここでは具体的な交渉術とタイミングを紹介します。
見学に行く際、「ここの物件を買いに来ました!」と言い切ってしまうのは、控えましょう。「このあたりでいい物件を探していて、ここがいいなと思って見学にきたのですが、他にもいいなと思っている所もあって…。」と、まだ他に候補があることを匂わせます。仮に買うと決まっていたとしても、敢えてそうしましょう。
買うと決めている人に対しては向こうも強気で来ますが、迷っているけど買いそうだなという人には何とか買ってもらおうと、値引き交渉に応じやすくなってくれます。
一通り見学したら、本気で買うそぶりを見せます。本気で買う気の無さそうな人に対して、値下げした価格を提示したり、値引き交渉に応じたりするのは嫌なものです。その住宅を本気で買おうとしている意思をしっかりと伝えましょう。
値引き交渉には行うべきタイミングがあります。物件の見学が終わり、費用の計算や物件の調査などが終わった時、値引き交渉をします。それまでは値引き交渉を持ち掛けないようにしましょう。また、いきなり金額面の話をするのは得策ではありません。
例えば立地に関すること、間取りに関することなど金銭面以外で気になるところを述べ、それだったらもう少し安くしていただいてもと一言添えるのが良いでしょう。