平井駅は東京都江戸川区平井3丁目にあります。1899年開業という長い歴史を持つ、JR東日本総武本線の駅の1つです。1945年の東京大空襲により全焼したものの、復興後1987年の国鉄民営化によって現在のJR東日本に継承されました。
各駅停車のみが停まる単独駅ですが、1日当たりの平均利用者数は2019年の時点で3万3436人です。総武本線自体が東京メトロ東西線に次ぐ乗車率でありラッシュ時にはかなり混雑するため、電車通勤をする人はそれなりの覚悟が必要でしょう。
一方、周辺エリアは繁華街もなく非常に静かで、のんびりとした落ち着きのある雰囲気です。住宅街にも古い建物が残っており、住んでいる人々の平均年齢もやや高め。下町のような街並みが広がっています。
平井エリアは全体的に車も人通りも少なく、自転車に乗っている人もあまり見かけません。都会の喧騒が苦手でできるだけ静かに暮らしたいという人にピッタリの町です。
それでいて総武本線の秋葉原や御茶ノ水、新宿などの主要駅に乗り換えなしで行くことができます。都心へ通勤する人も、それほど不便を感じることはないでしょう。
また駅前は静かな割にスーパーが多く、商店街にはドラッグストアや個人商店もあるため、日常品の買い物に便利です。たとえば西友は大型店舗で品揃えが豊富、しかも24時間営業なので終電で帰ってもそのまま買い物をして帰ることができます。ほかにも肉のハナマサやコモディイイダ、まいばすけっとなどのチェーン系スーパーも豊富です。
さらに平井駅近辺には荒川と旧中川があり、堤防沿いは散歩に最適です。春は花見を楽しめる「平井公園」や、家族連れでにぎわう「平井運動公園」など、気候の良い休日にのんびりするための場所にも事欠きません。
繁華街もこれといった観光スポットもない平井駅エリアは、静かで落ち着いている反面、物足りなさを感じる人もいるでしょう。 おしゃれなお店でショッピングを楽しんだり、思い切り遊んだりしたい時にはわざわざ他エリアまで出なければならないほか、飲食店も少なくファーストフード店がほとんどなので、外食派にもとってもつらいところです。
また川に囲まれていることから水害の危険性がありますし、駅から離れた住宅街には街灯が少ないため個人での防犯意識も重要です。
2019年の調べでは、平井エリアで発生した犯罪件数は合計147件です。なかでも大きな割合を占めていたのが駅の北側にある平井5丁目ですが、内容を見ると自転車盗難などの非侵入窃盗がほとんどです。
全体としては比較的治安の良い部類に入るでしょう。どうしても治安が気になる人は、駅から少し離れた平井2丁目あたりがおすすめです。
「ファミリー層が多くて静かな住宅街」「川の多いのどかな町」など、落ち着いた下町の雰囲気で愛される平井駅周辺エリア。それでいて「スーパーが沢山あって物価が安い」「駅前の店が豊富なので買い物に困らない」など、利便性が良く生活しやすいことがおすすめポイントとなっています。
住みにくさを感じる点としては、「大きなショッピングビルなどがないので若者には退屈」「隣町へ行くのに必ず橋を渡らないといけないのが面倒」「地域の結びつきが強すぎて時々わずらわしい」といったことが挙げられていました。
平井駅から新宿、御茶ノ水、秋葉原駅までは乗り換えなし、また池袋駅や渋谷駅など他の主要駅へも1回の乗り換えで所要時間は30分程度と、アクセスは充実しており通勤には非常に便利です。
また駅前からは8本の都営バス、2本の京成バスが運行しています 。