東京都江戸川区一之江八丁目にある一之江駅は、都営新宿線の各駅停車のみが停まる地下駅です。設立された1986年当時の住居表示が「春江町」であったため「春江駅」と呼ばれていましたが、2006年の新住居表示実施により「一之江駅」へ改称されました。
2019年の1日当たりの平均利用者数は4万4708人と比較的少ないことからも分かる通り、主だった商業施設やオフィスなども多くありません。駅周辺から住宅街が始まる、閑静なベットタウンです。
一之江駅周辺エリアのおすすめポイントは、治安の良さと物件相場の安さです。
東京都と比較しても犯罪発生率が非常に低く、学齢期の子どもを持つファミリーや女性でも安心して外出することができます。 特に駅の西側に広がる住宅街は街灯もかなり多いので、夜遅くの帰宅でも不安が少ないでしょう。駅前の大通り沿いはマンション物件が充実しているため、セキュリティのしっかりした単身者向けの物件も見つけられそうです。 賃貸物件の全体的な相場はワンルームや1Kなら6~7万円で見つかりますし、2LDKほどのファミリー向けマンションでも10~13万円程度を目安に探すことができます。
また団地やノスタルジックな戸建ても多く残っているため、全体的に見ると東京の下町と言った印象。古き良き昭和の雰囲気が好きな人にとっては散策しているだけでも楽しめる街かもしれません。飲食店も個人経営の店や老舗の和菓子屋さんなどが多く、隠れた名店探しも楽しめます。
一方住宅街には新築一戸建から中古物件まで揃っているため、マイホームの購入を考えている人も一見の価値ありです。ぜひ実績ある不動産会社に相談してみましょう。
下町情緒の残る穏やかさが魅力ですが、それ以外はこれといった特徴がないため、アクティブに過ごしたい人にとっては少々つまらない町と感じてしまうかもしれません。
娯楽施設やお勧めスポットと呼べるものもなく、居酒屋も含めて飲食店は全体的に少なめで、ショッピングや遊びに行くには電車を使う必要があります。それでいて都心までのアクセスが悪いのも不便なところ。乗り換えなしに行けるのは新宿駅だけです。
また、墓地が多いエリアなので、これも気になる人にとってはデメリットでしょう。
なんといっても、治安が良いのがこのエリア最大の特徴。 一之江駅エリアでは「一之江地区安全・安心パトロール」という巡回が定期的に行われており、このためか犯罪発生率は約0.8%とかなり低いです。
発生率が同じ瑞江エリアと比べても、実際にはもっと犯罪件数が少ないとされています。内容的には自転車の盗難が見られるため、自転車を使用する際には必ず駐輪場に停める、二重ロックをするなどの対策が必要でしょう。
実際に一之江地区に住む人たちの口コミによると、「適度に郊外で都会にはないのどかな雰囲気がある」「公園が多くて子供を遊ばせるのに不自由しない」など、町の落ち着いた雰囲気や子育てしやすい環境がおすすめポイントとなっているようです。また「昔ながらの商店街があり美味しいものが安く買える」「バス一本でディズニーリゾートまで行ける」といった意見もありました。
おすすめできないポイントとしては、「ショッピングモールがない」「24時間やっているような飲食店がない」など、商標施設の少なさを挙げる人が多く、そのほかには「車通りが多くて危険」「都営新宿線の終電が早すぎる」といった口コミも見られました。
一之江駅から新宿までは乗り換えなしで約33分、池袋駅や渋谷駅、品川駅など他の都心エリアに出るためには最低1回の乗り換えが必要で、40分ほどかかります。
一方バスは比較的多く、東京都交通局、京成バス、京成タウンバスのほか、羽田空港・成田空港からの高速バスも出ていて、旅行には便利です。