不動産価格とはどのようなものかや、自分で調べるための方法についてまとめました。
不動産を購入するにあたって、その物件・土地が適正価格であるかどうかを知っておく必要があります。不動産の適正価格を知る方法には、以下のような方法が挙げられます。
地価公示価格とは、国土交通省が年に1回発表する土地の価格評価。公示されるのは各地域で選ばれた土地の価格のみとなりますが、その価格から近隣の土地相場を推定することが可能です。
地価調査価格とは、国土利用計画法施行令第9条の規定に基づいて都道府県知事が発表する土地の価格。毎年7月1日を基準日とし、基準地の標準価格を調査して発表しています。地価公示価格と同様に市場取引でも参考にされる価格であり、適正価格を知る公的指標として信頼できるものです。
不動産相場を把握する方法の1つとして、価格を知りたい物件近隣の取引事例・売り出し価格を調査するという方法があります。不動産会社の店頭広告や折り込みチラシ、インターネットや住宅情報誌などから情報を収集できるので比較的簡単。いくらくらいで取引・売り出されているのかを知ることで、物件の適正価格を見極めることができます。
ちなみに、長期間売りに出されていてなかなか成約しない物件がある場合は、適正価格を上回っていると考えて良いでしょう。
国土交通省では、平成18年より不動産取引の情報を一般公開しています。情報は取引対象者からのアンケートをもとに作成されていますが、どの物件なのかを特定することは不可能。ただ、取引価格・坪単価・最寄り駅などのデータは公表されているので、近隣の情報を調べれば適正価格を掴む参考になるでしょう。不動産取引価格情報は、国土交通省のホームページから閲覧できます。
不動産会社では、一般的に物件の無料査定を行っています。常にさまざまな情報を収集・取り扱っている不動産会社は、当然価格にも詳しいもの。とくに地域密着型の不動産会社は物件情報だけでなく、取引・成約事例などのデータも豊富に持っているため、価格の査定を依頼してみると良いでしょう。ただし、不動産会社に依頼する場合は1社だけでなく、複数の会社に依頼してみることが大事。査定価格がかけ離れている場合は、その理由を確認しておいてください。
国家資格である不動産鑑定士は、不動産の経済価値に関する専門家。「不動産鑑定評価基準」に基づいて適正価格を評価します。不動産鑑定士による鑑定評価額は、売り手にも買い手にも偏らない客観的な「正常価格」。この評価は不動産鑑定士のみが行える独占業務であり高度な分析のもとに作成されたものであるため、不動産の適正価格を証明するものとして非常に有効です。